戦争が終わり、藤は一旦もえた。

現在は2015年。僕はあの2013年の戦争から200年後の藤地区にいる。

あのときサイのマッサージ師をしていた僕の曾祖父は、

マッサージ中、サイの体から出た体液が蓄積し、あれから32年後にサイガンで死んだ。

戦争後、彼は僕の曾祖母に出会った。

曾祖母も曾祖父から転移したサイガンで死んだが、運良く

半分以上の細胞がサイになることができたため、

曾祖母の半分は今もなお古代兵器として封印されている可能性がある。

曾祖母はドードーを調理する際の料理人であった。

僕の体内にも、いくつか曾祖父と曾祖母の細胞がのこっている。

僕の体内に残ったたった63コの曾祖父と曾祖母の細胞は、

未だに豆腐の切り方について争っていて、僕の意思とは関係なく、

全ての生物を木綿豆腐にする能力をもっている。

ただ、一度その能力を使うたびに、曾祖父か曾祖母の細胞がひとつ減ってしまい、

その隙をみて僕の体内の細胞不動産屋が、ゴルフ場を建てようと書類を送ってくるので

仕事がままならない。

この日記を見てわかるように、僕は曾祖父よりも文章力に長けている。ただ、絵が描けないのだ。

これから練習していこうと思う。

曾祖父は、200年も前の人間なので、文章の力が弱かったが、絵でそれ以上の想像力を

カバーしていた。

僕は体内にある曾祖父と曾祖母の細胞をこれ以上減らさないように、というかゴルフ場をたてられるのが嫌なので、あのころの曾祖父に豆腐の切り方を改めさせることを決心した。

曾祖母の切り方の方が美しく、あきらかに効率が良く、木綿にも絹にも最適化されている。

僕は体をスズメバチに組み替え、202年前の、曾祖父の家の近くのカラオケ屋を目指すことにした。

ただ、202年前にいくのに2週間もかかる。202年前は意外と遠い。

さらに距離も加算されるので、3週間はかかるだろう。

ハチになる前にスシでも食おうと思う。

あれから二年と５kHzが経過して、私もついに重学生になっている。

現在の私はというと、戦地と化した藤サファリパークでサイのマッサージ師をしている。

とうとう藤が噴火して、日本中の趣味のページは完全に空になったのだ。

噴火の原因は、巨大なドードーで

藤アラブ出身の藤アラブ人の友人たちは

ドードーを倒すべく昼夜問わずヒヨドリを打ち込み続ける。

(もちろん、私の顧客であるサイも藤アラブ出身なのでヒヨドリの腕は一流である)

サイは、私に対してスパルタである。

漫画を読んでいるやつが一人だけいることは気にしないようにしている。

おげんきです。

さっきからあいかわらずどんちゃん騒ぎがつづいている。

ぼく、ふと思った

あの、ハッピーエンドの映画の終わり方って怖いな。

はっぴいえんどの映画の、死なないで終わるときの、

エンドロールが流れる直前の暗転に似てる。

同乗者「あれっきみ、飲まないの？いいじゃんほら、ほら」

おれ「そりゃあ飲みますとも。こういうときのお酒がうまいんだから！」

みんな「ひゅっひゅ〜」

ザ朝ザ

しばらくして、有刺鉄線が張り巡らされているところに気がついた。

おれ『しばらくですね、しばらくしましたか？』

あいつ、ほっぺにクラッシュいたそうだ

昔の俺みたいに入院してほしくない。

刺さり屋『デジャヴ？それともデジャブ？』

プラナリアうてるようになった！！

 

お金が返ってきたので回転寿しにいったら

マントのおじさんの店だった

おれ「おじさん、寿司屋だったんですか」

おじさん「いや、ここうちの系列のチェーンで、

人足りないから今俺が握ってるんだ」

おじさん「それよりひさしぶりだね」

おれ「そうですね。」

醤油がミラーボールみたいに光って

倒れそうになった。

肉食の客達がにぎわっている。

おれ「プラナリアひとつください」

金貸してた奴が金返しにきた。

悪魔にぶつかって数ヶ月入院していたのだが、

病院がまたもや悪魔の化身によって焼かれた。

私はいち早く雷雲の頂上に逃げたので良かった。

おれ「はやく皆さんこちらへ」

患者「私たちのことは気にするな。私たちは座ったまま動くので時間がかかる。」

私以外の患者達はゆっくりと座ったままガスで上昇する。

ただその放出されたガスに雷が引火し、惨事となることは化身も想像済みだ。

化身「俺はおそらくチーターだ。」

帰る途中、悪魔におそわれた。

自転車こわれるし、もうさいあく

ゴミの日になるとやってくる犬がいる。

気になっていたので、よく見てみた。

ゴミを食べてるかと思っていたけど、

ただゴミを見てるだけで、ポップコーンのふくろとか好きみたいだ。

ひさしぶりの友達とカラオケに行くことにしたので、

カラオケまで歩くと、騒音がする。

カラオケ付近「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴウ」

おれ「何の音ですかね。」

黒い友達「なんですかね。いってみましょう。」

グレーの友達が嬉しそうにカラオケまで走って行く。

グレーの友達「おい！きてみろよ！」

おれ「そういえばこの前まで工事をしてたんですよ。この辺」

グレーの友達「これは、スズメバチの巣だ！」

黒い友達「これをつくっていたのか…」

おれ「やべ！スズメバチ帰ってきたぜ！」

眺めのいい橋の上で、おかみさんと２人。

「ほら、肝がすわってますよ。」

なんていう気の聞いた言葉をかけられたら、

おかみさん、どんなにいいだろうか。

おれ「すこしさむくなりましたね。いきましょうか。」

おかみさん「げしゅ。」

今日は近所の下方向公民館で、ファッションショーがあったので、

観てきた。

それはもう盛大な、ハッションだったけど、

最後にリンクホールから出てきた館長の攻撃的な髭に

追いやられて、おちおち

ゆっくり観てもられない。

モデル達も、

ゆっくり観てもらえもられない。

おれ「ちぇっ。なーなの！」

「こんばんわ　いますか？」

という甲高い声で目が覚めた。

自宅ではなく、別の場所に泊まっていたのを思い出した。

だから、誰がいるかわからないのか。

おれ「いますよ。ぼくです。」

一階の人「起こしてしまいましたか。今日はどこかに行きますか？」

一階の人「行くのなら、旅のお供に連れて行って下さい。」

二階から見下ろすと、暗がりに一階の人が見える。

その、暗がりから長くのびた腕が印象的な人だ。

 錯覚かもしれないけど。

元気なのはいいことだけど、

一緒に居たらキンキン声が少し気になるかも。

おれ「いいですよ。今日はスーパーに行きます。」

川の向うに、フェンスがあって、

フェンスの向うで、地元の工事人が工事をしていて、

その向うに、菜の花畑があって、

その向うは、浅い霧がかかっているのだけど、

浅い霧の向うの深い霧の中に、

なにか、建物が見えたような気がする。

なんか暑いと思って飛び起き、

外に出てみると、

滅多につくことが無い蝋燭に火をつけて遊んでいる奴がいた。

おれ『あぶないですよ。右側の、倒れそうですよ。』

向うの人『大丈夫だよ〜ほら〜』

というと彼は、蝋燭のますます近くへ行って、

奥のほうに消えて行った。

通った後が蝋でちかちかしていた。

久しぶりに家に帰って、みかん食べようとしたら、

腐ってた。

先週末、羽化しながら来た人たちがいた。

羽化したばかりなのに 、強靭な足で

すっくっと立つ。

おれ「すごく元気だなぁ…」

三人「なんだって？」

おれ「いえ、独り言です。」

元気に育つといいな。

今日はドMの集団に出会った。

彼らは驚くべきことに、

超密閉空間で電撃を浴び続ける実験をしている。

おれ「僕、そろそろ行きますね。明日早いし。」

どMたち「まちたまえ！うっ。もうすぐだ。うっ。見て行きたまえ」

おれ「なにを…」

そのとき、彼らは身体に巻き付けたコイルと電撃によって

強力な磁力を帯び、

永遠の人力エスカレーターが動き出した。

帰り、僕はすごく迷ってしまった。

早速サイクリングに出かけたら、

自転車の中が騒がしいので、とまって中をみた。

おれ「だれかいるのですか？」

ジュゴン「伝説の、人魚ですよ。」

おれ「うわあ、珍しい！どうしたの。こんなところで。」

おれ「はぐれちゃったの？」

ジュゴン「なんだよおまえ。子供じゃねえんだぞ。」

ちょっと怖い人だったけど、長い付き合いになりそうなので、

仲良くなりたいと思う。

初対面からなれなれしくしたのは申し訳ないと思った。

先月、面接に受かったので、二次審査へ行った。

２人の試験管相手と、キャンプ村に 向かう途中、

大きな地震があり、試験管は動かなくなってしまった。

おれ「お二人とも大丈夫でしたか？どこか怪我なさったのですか？」

試験管「ミシし」

試験管「ピキき」

なんだか気味が悪くなったので、キャンプ村から出た。

帰る途中、自転車を買った。

先日、旅行から帰ってきた。

旅行先は、大きな国旗の国で、

自由焼却国家だった。

有名な焼却システムの前で、

ツアーの客と記念写真を撮った。

ガイドさん「ここが私たちの故郷の、焼却システムです。」

おれ「ずいぶん熱いところですね、やっぱり最初は熱いんですか？」

ガイドさん「それはもちろん、熱いですよ、でも、だんだんとなれていきます。

私はもう半袖でも、ほら、大丈夫。」

ツアーの客達「おお…」

客「これはいつごろできたのですか。」

ガイド「私たちが焼却される、ずっと前のことです。」

帰りの飛行機に乗っても、焼却の熱が冷めなくて、眠れなかった。

明日、旅行が来るみたいなので、行くことにした。

『鉄の総本山、三泊四日の旅。』

『樹齢300年、きたる。』

パンフレットを見ているだけでわくわくする。

マントのおじさんから連絡があり、

「集団面接の面接官をやっているので遊びにこないか？」

とのことなので、面接に行った。

おじさん（向うの人）「久しぶり、みんな。面接はじめます。」

おれ「お久しぶりです、すごいにぎわってますね、面接。なんの面接ですか？」

こっちの人A「お、おひさしぶりです。」

こっちの人B「お、お、お久しぶりです。」

それからは、沢山のお久しぶりですが部屋中にこだまして、合唱コンクールみたいになった。

二次審査に通ったけど、おじさんとはまともに話すことができなかった。 

二次審査は来月やるみたい。

畑で女の子と出会った。

女の子「わたし、女の子。かごにのせてくれる？」

おれ「もちろんです。ぼくが走り出したら、すぐにのってください。」

はじめて女の子をかごにのせることができたので、

良い思い出になった。

細道に入ったら、とても豪華なラーメンがあったので、

食べに行こうと思って起き上がったら、頭をぶつけた。

おれ「いたっ」

ラーメン「いいの？のびちゃうよ？」

おれ「よくないよ。でも、いけないよ。」

今日はお花見をした。

桜は、咲いたあとに

おおきなサクランボがなるのかと訪ねると、

「サクランボがなるものとサクランボがなれないものがあります。」

とのことだった。

おれ「なりたくてもなれない。とのことですか。」

桜「そうです。規定目的以外の用途では使用しないで下さい。」

お花はきれいです。

今日は遠くのほうがたくさん爆発していた。

あっちで爆発、こっちで爆発、ならわかるのだけれど

今日のは同時に５、６カ所から煙が上がっていた。

心配だったのでしばらく見ていると、

四角い人に質問された。

四角い人「僕の髪の毛、どうすればいいかな。」

おれ「え、いいじゃないですか。ふさふさしていて。」

四角い人「あ、ありがとう。ごめんね。急に話しかけちゃって。」

おれ「いえいえ、大丈夫です。」

四角い人「でも、顔と髪の毛の間に壁があって冷たいし、沢山生えてる意味がないんだよ！」

その言葉で黙ってしまって、なんだかすごく悲しくなった。

話が噛み合なかったのも悲しかったんだと思うけど。

マントのおじさんと丸一日飲んで、

さっきやっと外に出て、そのへんをうろうろしてみると、

バンドが歌っている音が聞こえる。

バンド「がらくた失格だぜってんじゃねーぜってん　ババロアみたいだぜってん」

おれ「ひゅーひゅー　しゅーしゅー」

客引き「うっふ」

バンド「こころなしか　ひたむき！」

おれ「しゅー！」

おれ「そこでなにしてるんですか。」

向うの人「マントが穴にはまってしまいました。すみませんが手伝って下さい。」

おれ「わかりました。いまそっちへ向かいます。」

穴からマントを抜いてあげた。

そんなに固い素材ではないのにマントごと穴に刺さるなんて、

すごい勢いで穴に入ったのかな。

向うの人（もう向うじゃないけど）「ありがとうございます。どうです。一杯。お礼させて下さい。」

おれ「えっ。いいですよ。ただ通りかかっただけですから。では。失礼」

向うの人「そんな。行きましょうよ。お礼させて下さいよ。いい店知ってるんです。」

おれ「あっ、じゃあ。はい。すんません。」