「こんばんわ いますか?」
という甲高い声で目が覚めた。
自宅ではなく、別の場所に泊まっていたのを思い出した。
だから、誰がいるかわからないのか。
おれ「いますよ。ぼくです。」
一階の人「起こしてしまいましたか。今日はどこかに行きますか?」
一階の人「行くのなら、旅のお供に連れて行って下さい。」
二階から見下ろすと、暗がりに一階の人が見える。
その、暗がりから長くのびた腕が印象的な人だ。
錯覚かもしれないけど。
元気なのはいいことだけど、
一緒に居たらキンキン声が少し気になるかも。
おれ「いいですよ。今日はスーパーに行きます。」